ブログ「こ・ま・ち」的:平成版/雄勝の伝承と民話「お沢稲荷のきつね」
みなさんこんにちは
新年を迎え、皆さんは、何処かお参りなどいったでしょうか?
一年の計は元旦にあり!と言われ、
全国津々浦々、さまざまな縁起を担ぐ場所や風習があると思いますが、
是非、あらためて良い一年になることを願っています。
さて、今回は、シリーズ第10回目!
「ブログ「こ・ま・ち」的:平成版/雄勝の伝承と民話」
湯沢市中心部、湯沢市役所向かいにある
「お沢稲荷神社」に、残されたお話です
湯沢の城跡に、お沢稲荷と泉光院稲荷が祀られている。
そのお沢稲荷は、佐竹義種公が湯沢に来る際、
水戸から移したもので、
泉光院稲荷は、その分家だといわれている。
その昔、お沢稲荷の社は東向きで、
前森にある湯の原稲荷と相対し、
佐竹南家では鬼門と病門の守りにしていたという。
南家の何代目かの殿様が、
白鳥を飼っていたことがある。
ある日、一家老から、その白鳥が殺されている旨を訴え出た。
調べてみると、何物にか食い殺された模様で、
しかもそれが、きつね(狐)の仕業らしい。
これを聞いた殿様は大いに怒って
いやしくも当家の守護神とあがめ奉る稲荷は、
自分の同類(きつね)が、
当家で飼っている白鳥を食い殺すのを、見て見ぬふりをしているとは、
承知相ならぬと、殿様は
「礼服着用におよんで・・・」
わざわざ社に出かけ、この旨を訴えて引き下がった・・・。
ところが翌朝になってみると、
庭先に一匹のきつねが死んでいた。
つまり、いたずらした同類の物を、
お沢稲荷が処罰して殿様に謝罪したという。
この霊験あらたかな稲荷様の噂は、
たちどころに広まったため、お参りする信心の人が、
日増し多くなったが、
お沢稲荷の社は、南家の邸内にあるため、
町人が入ることができなかった・・・。
折角、お参りに来ても遠くから礼拝するのは本意ではなかろうと、
当時お屋敷のすぐ近くにあった、広大寺の末寺だった泉光院に、
お沢稲荷の拝殿を設け、一般町民の便宜を図ったもので、
その後、泉光院は廃れたため、その名をとって
「泉光院稲荷大明神」
と名付けて分家したものだと伝えられている。
またお沢稲荷は、その後、佐竹家から根小屋町でもらい受け、
泉光院稲荷と同時に、毎年、7月11日に、盛大なお祭りを行っている。
※写真の木札の日付は、7月9日で揃っています。
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とっぴんクルクル少し昔のぷ~
新年の参拝を始め、願いを叶えるために、
大小問わず、神社に参拝する機会があると思いますが、
神様のご利益については、諸説あるのはもちろん、
実は、さまざまなご利益がある場合があります。
全国にある地元の何気ない神社でも、
そこに祀られている神様を調べてみると、
思っていた以上に、色々な願いが叶ってしまう?
お願いしても良いかもしれません
今回の取材日には、自動車の距離メーターが、
「88888」の5揃いを跨ぐことになり、
(高印)的には、安全運転。縁起が良い予感(笑)
(写真は、勤勉!二宮金次郎像です)
お稲荷さんと親しまれている稲荷神社は、
調べてみると、分祀の数の多さは、日本一だそうです。
実は、農業から商工業まで、開運招福。家内安全。
の神様として信仰されているマルチプレイヤー
是非、お近くにありましたら参拝するのも良いかもしれません。
(高印)
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