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2012年6月11日 (月)

光と音の幻想絵巻 小町まつり 宵祭

2012年6月9日(土)

湯沢市の小町堂にて「小町まつり 宵祭」が行われました。

こちらのブログでもたびたびご紹介してまいりました、第45代目の小町娘さんたちが、
ついにお披露目の時を迎えました。

この日の天気は生憎の雨模様。

小町まつりは雨が降らないというジンクスはことごとく打ち破られてしまいましたが、
会場は多くのお客さまでごった返していました。

Photo

Photo_5

こちらは先代の小町娘さんによる「小町おどり」の様子。

大変な人だかりだったため、カメラのズーム機能を駆使して鑑賞を試みます。

(このまま…いまいちよく見えないまま…
感動をお伝えできないまま終わってしまうのか…。)

諦めかけていたそのとき、

上司の機転で、横側に空いていたスペースを確保できました!(ありがとうございます!)

ここからは左サイドバックから見たおまつりの模様をお楽しみください。

Photo_7民謡などの催し物も大盛況。

と、そのとき…

Photo_10

照明の色が一転。

Photo_12

スモークの中を小町娘がしゃなり、しゃなりと歩いていきます。

光と音の幻想絵巻 小町逢瀬の図のはじまりです。


【逢瀬】

なかなか耳慣れない言葉ではありますが、
平たく言えば“男女が人目をしのんでひそかに会うこと”だそうです。

イマドキの言葉で表せば「密会」「逢引き」にあたるのでしょうが、
こう書くとなんだか昼ドラの世界のような生々しさが際立ってしまいますよね。

「逢瀬」という言葉の響きは、無意識的に“切ない恋”を連想させるものがある気がします。
だれがそうと教えたわけでも、教わったわけでもないのだろうけれど。

この小町逢瀬の図も、例に違うことなく、悲恋の結末を迎えてしまいます。


今回はこの物語について詳しくお伝えしたいと思います。



≪小野小町と深草少将 百夜通いの物語 あらすじ≫

現在の湯沢市小野地区に生まれた小野小町は、
幼い頃から歌や踊りにと多才ぶりを発揮し、やがて都にのぼり、宮づとめをします。

年頃になるにつれ、その才能と美しい容姿から、小町の評判が宮中に広がります。
Photo_24

しかし、故郷を恋しく思った小町は、宮中を退き帰郷。
庵をつくり、歌を詠み、ひっそりと過ごしていたところに訪れたのが深草少将でした。

Photo_18

深草少将は小町にひときわ強い想いを寄せていた男性。
小町に会いたい一心で地方への配置を願い出て、都から小野へと下ってきました。

少将は何度も小町へ恋文を送りますが、なかなか小町は振り向いてはくれません。
しかし、それでも絶えない少将の求愛に、小町はついに一つの約束を交わします。

Photo_25

「私を本当に慕ってくださっているのなら、
ここに百夜通い、一株ずつ芍薬を植えにきてください。
百株になりましたら、あなたの意のままに添いましょう。」



これを聞いた少将は毎晩足しげく通い、芍薬の花を植え続けました。
一株植えては帰っていく少将の背中を、小町は遠くから見守っていました。
Photo_26



そしておとずれた、百夜目

この日は激しい秋雨が降り続き、柴で編んだ橋はひどく濡れていました。
Photo_16

「なりません、少将!」
今宵、この時を待ち焦がれた少将の耳に、従者の諫言は届くはずもありません。
百夜通いの約束を果たすため、少将は嵐の中、百株目の芍薬を手に、通い慣れた道を歩いていきます。

しかし、嵐が止むことはなく、

少将は決壊した橋ごとその身を流され、

Photo_20 Photo_21

Photo_22


哀れ帰らぬ人となってしまったのです。


Photo_23


「私がいけなかったのでしょうか…。」

悲しみに暮れた小町は、少将の亡骸を葬り、供養の地蔵をつくります。
そして、少将の植えた芍薬に寄せて、九十九首の歌を捧げたのでした。

Photo_19




千年の時を越えて語り継がれる物語が、歌があります。

うそかまことかは別にして、それはきっと、

平安の世を生きた人々と、今を生きている私たち

同じようなことに心動かされ、同じようなことを思いつらね

感動を一つにしてきた証なのでしょう。


思いつつ寝ればや人の見えつらむ 夢と知りせば覚めざらましを
(想いながら眠りについたから、あの人に逢えたのでしょうか。もし夢だとわかっていたならば、目を覚まさなかったのに。)

花の色は移りにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに
(長雨が降り続いている間に、桜の花も私の容貌もいつのまにか色あせてしまった。いたずらに我が身をこの世に置き、物思いにふけっていた間に。)


小町の歌も、そのひとつ。

うつろう心のはかなさに、四季の無常の侘しさに、

めぐり、めぐる美しさを見出してきた平安の人々。

そのもののあはれの感性は、めぐり、めぐって、

いま、私たちの胸に受け継がれているのだと思います。

Photo_27

小町まつり 宵祭
小野小町・深草少将逢瀬の図 これにて。


おゆきがお伝えしました。

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